* 安/積/班 *


ここは、小説『安/積警部補シリーズ』の紹介ページです。

ドラマ化が気になって原作に手を出してみました。
警察小説ですが、これも意外なところに萌えが!

【 BOOK DETA 】

出版社 ハルキ文庫・講談社文庫他
著者 今/野/敏
イラストレーター なし
価格 巻によって異なる
カテゴリ・キーワード 警察、上司部下、チームもの、
主人公中年、主人公総愛され系
シリーズ化 有り(現在12冊発刊)
メディアミックス化 2009年ドラマ化

【 内容 】

架空の警察署「東京湾臨海署」「警視庁神南署」が舞台の警察小説。
ただ、巨大な悪とか熾烈な内部告発によるドロドロ内容ではなく、
刑事の日常や警察組織の人間関係などが主人公視点で語られます。
主人公もスーパーヒーローではなく、結婚に失敗してたり(離婚歴)
日常生活能力が低かったり、普通の人間が持つ当たり前の悩みを
抱えている人間味溢れるオッサンです(笑)。
そんな安/積班長を中心として殺人や傷害事件を追いつつ、
色んなメッセージがちりばめられている素敵な内容の小説。
殺人など扱ってるのに、どのタイトルも読後感がすっきりして最高です。

【 独断と偏見による感想 】
◆ 今のところ、大きく分けて3部に分かれてます。
旧ベイエリア分署シリーズ(『二重標的』『虚構の殺人者』『硝子の殺人者』)
神南署シリーズ(『蓬莱』『イコン』『警視庁神南署』『神南署安/積班』)
東京湾臨海署シリーズ(『残照』『陽炎』『最前線』『半夏生』『花水木』)

◆最初に読むなら『神南署安/積班』がオススメです!短編集でチームがどんなカンジなのか
 端的に分かります。班長の魅力もたっぷり!
 もちろん、一作目から読んでもOKですが、設定がちょっと今と違ってますのでご注意。

◆普通に読んでも充分面白いのですが、腐女子なら二倍楽しめます(笑)
 班長の親友で交通機動隊の小隊長が居るのですが(下記参照)こいつが凄いカッコイイ。
 そして、班長のところによく顔を出してくるレギュラー陣です。
 速水の魅力は『残照』で存分に味わえます!そして、妄想余地度はBL級です(笑)

◆主人公の魅力が凄い!(下記参照)
 安/積班の皆は彼を尊敬し、敬愛してます。身内に留まらず、暴力団係やら鑑識やら他の署や
 しまいには外部の監察医や、お偉い管理官にも気に入られてる始末・・・!
 しかも、自分で「何故そんなに買いかぶられてるのだろう・・」とか分かってない辺り天然です。
 皆「アンタに手柄を立ててもらいたい」「アンタだから協力するんだ」などと言って、特別に
 力を貸してくれます(笑)

◆個別キャラ感想
【安/積 剛志】 刑事課強行犯係係長。警部補。45歳。バツイチで娘が一人。
刑事にとって必要なものは「真実と正義」だという信念に基づいて行動し、嫌味を吹っかけてくる
本庁の刑事や頭の固い上司を上手くかわしつつ、事件解決に常に全生命力を掛けている主人公。
ポーカーフェイスに隠されたその本性は、「組織内の人間関係を気にしてしまう」(自覚済み)という
くらい繊細で、心の中で色々班員に対して褒めたり思ってたりするのに、上手く口に出せなかったり
かと思うと部下をないがしろにされたりしたら、相手が本庁の上司だろうと啖呵切って譲らなかったり
すぐ心細くなったり、気恥ずかしくなったり、素直じゃなかったり、クールデレの要素も持ってます。
私から見たら『何故離婚したんだ・・』と思うくらい可愛くて魅力的な人間です!

【速水 直樹】 交通課係長(神南署)警視庁交通機動隊小隊長(臨海署)警部補。45歳。未婚。
旧ベイエリア分署版では42歳になってます(笑)班長の親友。警察学校から同期のようです。
「湾岸高速道路網は俺の庭」と豪語しちゃう、強靭な肉体と強い意志を合わせ持つカッコイイ中年
彼の小隊は「速水軍団」と呼ばれるほどの結束力と実力を持ち、彼自身も人望があり内外で有名人。
パトロールと称して署内や管内をうろついており、その情報収集能力は侮れない。
安/積の居る刑事課にしょっちゅう来ており、班長も知らないような刑事課の秘密を知っている。
(冷蔵庫の中身とかww)
湾岸の交機隊は彼が牛耳ってるとの噂も。班長曰く「交機隊の制服がこれほど似合う奴もいない」

【村雨 秋彦】 強行犯係・部長刑事。36歳。安/積班ナンバー2。
生真面目で杓子定規な性格。規則に煩く、自分にも他人にもミスを許さないようなタイプ
ソツがなく班長も仕事上は頼りにしているが、個人的にはちょっと苦手意識を抱いている相手。
村雨自身は班長を普通に敬愛しているので、ちょっと可哀想(笑)

【須田 三郎】 強行犯係・部長刑事。31歳。黒木の相棒。
刑事としては明らかに太りすぎの外見だが、相手に警戒心を抱かせない・刑事だと思われにくいなどのメリットがある。
また深く鋭い洞察力を持ち、人の心の機微に敏感で事件解決に役立っている。
彼のみ班長を「チョウさん」と親しみを込めて呼んでおり、班長もそれを許し、頼りにしている。

【黒木 和也】 強行犯係刑事。29歳。
一流の選手を思わせるような俊敏な身のこなしと豹のようなしなやかな体躯を持つ。
無口な部類に入り、須田とは正反対。緻密な性格をしており、彼の机はいつも綺麗(笑)

【桜井 太一郎】 強行犯係刑事。26歳。安/積班一の若手。村雨の相棒。
合理主義的な反面、保守的な考えを持つ世代の一人。村雨と組んでから、個性を殺してるのでは・・
と班長に内心心配されてたが、本人的には「ちょっと口うるさい」と最初思ったくらいで、緊張もせず
気難しいとも思っておらず、上手くやっている様子。世渡りは上手い方かも(笑)
意外と、剛毅でちゃっかりしてるタイプかもしれません。村チョウを尊敬してます

【相楽 啓】 警視庁捜査一課第五班所属。警部補。38歳。
安/積を一方的にライバル視している傍迷惑な刑事。捜査本部が立つとかなりの確立で遭遇する。
優秀だが権力志向が強く、班長に対しても尊大な態度を取る為、村雨や桜井から嫌われてます。
一度捜査本部に速水が入った際、本来なら本庁の相良と班長が組むのが自然だが班長が「速水と
組む」と言った時「私と組むべきじゃないかね?」などと嫌味だかアプなんだか分からんような台詞を
吐いて、当の本人には「真っ平だ」と心の中で返答されてるというオチが・・ww(報われなさすぎ)
だが、流石の相楽も須田と組まされた時は、その毒を抜かれたかのように閉口してた模様(笑)
こうしてみると、意外と可愛いというか、可哀想なキャラです。

◆2009年春にドラマ化されましたが、キャラの性格が著しく変わってる上にオリキャラがいます。





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